フリーランスエンジニアとして働いていると、フリーランス特有の不安が生まれます。会社員の束縛から解放されたくてフリーランスになったのに、結局別の不安が生まれるのです。
しかし、だからといってフリーランスエンジニアがダメなわけではありません。不安に対する正しい対処法を実践すれば、極限まで不安を減らして、穏やかな毎日を生きられます。
反対に、不安に対する対処法を知らないばかりに、フリーランスを諦めてしまっては、人生レベルの損失です。
そこでこのページでは、「フリーランスエンジニアが抱えがちな3つの不安と解消法」について解説します。
Contents
フリーランスエンジニアならではの不安とは?
フリーランスエンジニアの抱える不安には、共通点があります。同じ境遇で働いていると、どうしても同じような不安を持つものです。
僕自身、フリーランスエンジニアになったことは後悔していないですが、やはり不安はゼロではありません。
具体的には、以下のような不安は、僕だけではなく多くのフリーランスエンジニアが抱えているものです。
- 生活費がなくなるかもしれない不安
- 同じ境遇の仲間が少ない不安
- 突然契約が打ち切られる不安
それぞれ、順を追って解説させて頂きます。
生活費がなくなるかもしれない不安
生活費がなくなるかもしれないという不安は、フリーランスエンジニアが抱きがちなものです。正社員と比べて身分が保証されていないため、「もしもの時に生きていけるのか?」という不安がわいてきます。
そもそも正社員の場合、万が一失業したときでも、失業手当があるものです。
一方、フリーランスエンジニアは個人事業主となり、失業手当に変わるものは用意されていません。
他にも、ほぼ全ての会社員が加入している厚生年金には入れなかったり退職金がなかったりと、正社員と比べると安定性に欠けます。
フリーランスエンジニアは、上記のような状況から起こる不安を、適切に解消しなければなりません。
解消法
生活費がなくなる不安の解消法として、最も手っ取り早い方法は「貯金」です。無職になっても生きていけるぐらい貯金しておけば、安心できます。
1年間の生活費が200万円なら、2年分の400万円ほどを貯めておけば、一応すぐに野垂れ死ぬことはないでしょう。
ほかにも、株式投資で安定企業の株を積み立てると、いざという時のセーフティネットになります。株の売却益が非課税になる積立NISAなどで資産をコツコツ積み立てておけば、もしものときに現金化できるのです。
他にも、「小規模企業共済」という事業主向けの年金には加入しておいてください。小規模企業共済は、掛金を1~7万円の間で自由に設定できる上に、一定額が所得税から控除される仕組みになっており、加入するのがお得です。
これでも不安が残るなら、さらに民間の個人年金に加入するなど、セーフティネットを何重にも張り巡らせる方法があります。会社員時代には考えもしなかったセーフティネットを構築すれば、実質的に会社員より安全な生き方ができるでしょう。
同じ境遇の仲間が少ない不安
同じ境遇の仲間が少ないという不安も、フリーランスエンジニアなら抱えがちです。多数派に属している安心感は測り知れません。
特に、「良い大学に入学 → 新卒で有名企業に入社して定年まで働く」という昭和のロールモデルを親世代から洗脳された人ほど、フリーランスエンジニアという立場に不安を感じてしまうのです。
実際には、後述する「突然契約が打ち切られる不安の解消法」の項目で示す通り、リスクを極限まで減らせます。
すでにアメリカではフリーランスが増え続けており、アメリカの後追いをしている日本でもフリーランスが増え続けると、僕は予想しています。
しかし、現状周囲にフリーランスエンジニアがいなければ、どうしても不安になってしまうでしょう。
解消法
全国にいるフリーランスエンジニアのコミュニティを見つけて参加すると、同じ境遇の人を見つけられて不安を取り除けます。人は皆、自分と似た人と惹かれ合い、苦しみを共有して楽になるものだからです。
周囲に同じ境遇の人がいなくても、今ではインターネットで簡単に繋がれます。
例えば、SNSの検索機能を使えば、フリーランスのアカウントを調べられるものです。
その中から、自分と相性がよさそうな人を見つけて絡めば、話が合いやすいでしょう。彼らの普段の投稿に、勇気付けられることもあります。
他にも、ITエンジニアの勉強会に参加して仲間を増やすのも、手段の一つです。意欲の高いエンジニアと交遊関係を結べば、「どのエージェントが報酬が高い?」などの情報を共有できます。
フリーランスは、会社員と比べて人脈の重要性が増します。仕事を貰うにしても、おいしい仕事を探すにしても、人とのコミュニティが絶対です。
フリーランスになる以上、人とのつながりを持つ時間を確保してください。
突然契約が打ち切られる不安
突然契約が打ち切られる不安も、フリーランスエンジニアなら抱えがちな不安です。フリーランスは雇用の調整弁として使われていることも多く、不景気の際には真っ先に契約が切られます。
また、これは開発系の企業常駐型フリーランスエンジニアの話ですが、「50歳を過ぎると企業から声がかかりにくくなる」という話を現場で聞いたことがあります。
労働者全般にいえることですが、体力が必要になる開発の現場は、普通よりも働ける期間が短そうです。
では、契約が打ち切られる恐怖から逃れるためには、何をすればよいのでしょうか?
解消法
契約解除に怯えるフリーランスエンジニアにとって、複数の仕事を持つことが不安の解消につながります。1つの仕事がダメになっても、別の仕事で生きていけるからです。
例えば、企業常駐型フリーランスとして激務現場に派遣されると、他の仕事をやる気力が残りません。
そこで、あえて報酬を下げても良いから労働環境がおいしい現場に入場して、余ったプライベートの時間で受託開発を始めてみるのもよいでしょう。
受託開発の方が伸びれば、そちらに尽力してもかまわないですし、そもそも企業常駐型でなければ年齢よりも成果物が問われるものです。
一生開発と携わりたいほどプログラミングが好きなら、受託開発で成果を上げることもできます。
また、開発系エンジニアだけではなく、運用SEのような仕事を一度は経験しておくのも、不安を解消する手段の一つです。
僕の同僚も、「50歳までは開発の案件がきたけど、50歳を過ぎると数が減るね。たまたま開発の合間に運用SEの仕事をしていた経験があるから、今の現場に入れたんですよ!」と経験を語っていました。
開発系は厳しくても、運用SEのような仕事に転身できる機会は残されています。見えない不安に押し潰されないように、IT業界には多くの選択肢があることを知っておいてください。
他にも、複数のフリーランスエージェントと懇意にしておくのも、失業の不安を減らす手段です。フリーランスエージェントによって案件の種類がバラバラなため、1つのエージェントで仕事が見つからなくても別のエージェントで見つかることがよくあります。
なお、長年あなたと付き合いがあるようなエージェントの場合、営業の方が現場の人とかけあってくれて、何とか現場に入れてもらえることもあるのです。
複数の仕事をこなせるようにスキルを磨き、多様な仕事を獲得できるようにエージェントと懇意にすれば、契約が打ち切られる不安から解放されます。
究極の不安解消法は暇な時間を無くすこと
本記事では、フリーランスエンジニアが抱える不安と、解消法について解説してきました。
貯金・事業主向けの年金を準備して、人脈を広げて、複数の仕事を持つことで、不安を最小限まで減らせます。
しかし、どうしても、不安が拭いきれない時があるでしょう。まさに、本記事を読んでいる今、不安をどうにか解消したくて、ここまで読み進めて頂けたのではないでしょうか?
ここで、僕がおすすめする最大かつ最強の不安解消法をお伝えします。
結論をいうと、「人生から暇な時間を排除すること」が不安を消し去る方法です。
現状手持ち無沙汰なら、副業の営業を開始してもよいかもしれません。クラウドソーシングサービスに登録してプロフィールを記載するだけでも、一歩前進です。
ほかにも、企業常駐型フリーランスエンジニアの面談で利用する「スキルシート」の作成も暇をなくすためには丁度良い作業です。
今までの経歴を振り返っておくと、自分がやってきた仕事を思い出せて、いざというときに自分をアピールする際のポイントを抑えることができます。
ちなみに、当サイトがイチオシしている初心者向けエージェントの「レバテックフリーランス」に登録すれば、スキルシートのフォーマットを送付してくれます。
一刻も早く、あなたの不安を解消するためにも、今すぐ何かしらの行動を開始してください。