ITエンジニアの中には、面接が苦手という人が多いです。
ITエンジニアにもコミュニケーションが求められる時代ですが、エンジニア同士のやり取りは、阿吽の呼吸や論理的な会話が主体になります。そのため、いつもと状況が違う面接では、普段の力が発揮できずに落とされてしまうこともあるのです。
面接では、「いかにして、自分という商材を面接官に売り込むか?」を意識したITエンジニアが採用を勝ち取ります。つまり、ITエンジニアにも、セールスマン的な考え方が必須になるのです。
自分を売り込む面接テクニックを身につけるだけで、仕事に困らないITエンジニアになれるといっても過言ではありません。
そこでこのページでは、「ITエンジニアの面接で採用を勝ち取りまくる必勝法」を解説します。
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面接では、最初の10秒が肝心
面接では、最初の10秒が肝心です。一回でも、こいつは駄目だと思われたら、後から固定観念を覆すのが難しいからです。
僕の場合、関係者と出会う前から、思い切り顔に力を入れ始めます。それに加えて、過去の成功体験を思い出して、自信満々の顔で面接に望みます。
アホらしい話ですが、自信のある話し方をするだけでも、「こいつは信頼できそうだ」と思ってくれるのが、人間の不思議なところです。
また、ITエンジニアには「ジェルやワックスで髪型をバッチリセットすること」をおすすめします。
営業の方であれば、ほぼ確実にセットしている髪型ですが、ITエンジニアの中には、なぜか髪型を適当にしている人が多いのです。
もちろん、他のエンジニアも適当にしているところなので、何か問題が発生するわけではありません。
しかし、しっかりとした社会人であることをアピールするだけで、コミュニケーション能力の高いITエンジニアであると判断されます。
「見た目から好印象を与えて、最初の10秒で面接を決めてやるぜ!」と考えて、面接に臨んでください。
(ジェルの力で、横分けヘアーもバッチリな管理人ヤマダ!)
一緒に働きたい>=有能
面接中、一貫して意識しておきたいことは、面接官に「この人(自分)と一緒に働きたい」と思わせることです。いくら業務をこなすスピードが早くても、周囲から嫌われてしまっては仕事にならないからです。
面接中に色んなことを考えられないなら、上記のことだけを考えるようにしてください。
スキルの高いITエンジニアによくある話ですが、「与えられた業務はしっかりこなせるが、周囲との連携が取れていない」人がいます。
このような人は、業務のみを仕事と捉えており、社内の雰囲気作りなどを軽視していることが多いのです。
しかし、会社で働く以上、周囲とのコミュニケーションを円滑にする必要があります。時には、自分の仕事を引き継いでもらうこともあるでしょう。
ここで、普段から周囲とコミュニケーションが取れていれば、無理なお願いも聞いてもらえて、業務を円滑に回せるのです。
それでは、どのようにすれば「この人と一緒に働きたい」と思わせることができるのでしょうか?
結論からいうと、以下の3つのことを意識することで、あなたと一緒に働きたいと思わせることができます。
- 使いやすさアピール
- 会社の問題点を解決するアピール
- あなたたちのことが好きだという自己洗脳
それぞれ、順を追って解説させて頂きます。
1.使いやすさアピール
面接官に「一緒に働きたい」と思わせるなら、使いやすさをアピールするのが一番です。極論をいえば社長以外は誰かに使われているため、上から命令されたことを素直に実行する社員は、どこかしらで使いどころがあると判断されます。
例えば、独身のエンジニアであれば、「身軽な立場なので、新規事業立ち上げ時の転勤なども大歓迎です」などの条件を伝えるだけでも、使いやすい人材だと判断されます。
他にも、管理人ヤマダが運用SEとしてシフト勤務の仕事に従事していたときは、以下のようなアピールが有効でした。
「誰かが休んだ場合、代わりに出社できます。また、チームのメンバーに夜勤ができなくなった人がいた場合、夜勤専属としても働けます。」
上記のように、体の頑丈さや企業にとって都合の良い人材であることをアピールすることで、使いやすいと判断されるのです。
自分よりできる人間は来てほしくない?
人間としての器が大きい社員であれば、「有能な人間がきて、会社に利益をもたらしてほしい」と考えているものです。
しかし、普通の会社員や中間管理職レベルの役職者の場合、「できる人間が欲しいと思いながらも、自分よりできる奴は来てほしくない」という本音が見え隠れしていることもあります。
言い換えると、「自分にとって都合よく動いてくれるが、地位は脅かさない人材が欲しい」と願っていることもあるほどです。残念な話ですが、自分のスキルは高めないくせに、自分の立場が危うくなるのを避けたいと考える人が大勢います。
そのため、給与以上の働きをするとアピールするのは前提としても、その後の有能アピールは適度にしておいたほうが好印象でしょう。
例えば、面接に出てくるエンジニアでも持っていないような難関国家資格を自分からアピールしたり、自分のプログラミングスキルをこれでもかというほどアピールしたりしても、「鼻につく人間だな」と思われたら努力が水の泡です。
自分の能力をアピールしたいのであれば、後述する「会社の問題点を解決するアピール」で説明するように、会社の問題点があなたのスキルによって解決されるという会話の流れを作りながら、さりげなくアピールするのが無難です。
2.会社の問題点を解決するアピール
「会社の問題点を解決する気がありますよ!」というアピールも、一緒に働きたいと思わせるテクニックです。ほぼ全ての会社が何かしらの問題を抱えているため、働いている人たちは問題を解決してくれる人を求めています。
まずは、面接官に対して「現在の会社で、スキルのあるエンジニアが足りてないなどの問題はありませんか?」のように質問してみてください。
すると大抵の場合、以下のような回答が返ってきます。
- 実は、Excelのマクロが分かるエンジニアが少なくて…
- 数年後には東京支社を立ち上げるつもりなのだが、転勤をOKしてくれる人間がいない
- 繁忙期のため、残業ができる人が欲しい
このような回答に対して、自分の経験や立場が生かせることをアピールすれば、面接官の心に響きます。
- Visual Basicの開発経験があるため、Excelのマクロも入社までに覚えられます
- まだ住宅を購入していないため、転勤も難なくできます
- ベンチャー企業時代は深夜まで働いていたため、数時間程度の残業は余裕でこなせます
「面接官から悩みを引き出した後、あなたのスキルで悩みが解消される」という流れになるように、会話を誘導してください。
3.あなたたちが好きだという自己洗脳
精神論的な話になりますが、「人間の感情は必ず相手に伝わるようにできている」というのが僕の持論です。自分が好きだと感じていると相手にも必ず伝わりますし、逆もまたしかりです。
そのため、「あなたたちが好きだ」という自己洗脳を行うことで、その気持ちを面接の態度に出してください。
あなたは、面接を受ける時点で、その企業に入社したいという気持ちが少しはあるはずです。そこで、企業が作っている製品や発信している情報を読んで、徹底的に好きになるのです。
そして、「この素晴らしい製品は、これから面接で出会う人たちが作っているんだ!」という感情を持ち、面接官が現れたら「この人たちが、あの素晴らしい製品を作っている人たちだ」と心の中で呟いてみてください。
このとき、好きだという感情をやんわりと抱くのではなく、口に出さないだけではっきりと「この人たちは素晴らしい人たちだ!」とセリフを黙読するぐらいの気持ちで臨むのが重要です。
これで、あなたの表情や振る舞い方が、尊敬する人に対しての態度に早変わりします。これは、ただただ緊張の面持ちで面接に臨むより、相手に好印象を与えるのです。
「一緒に働いたいと思われる人間は、面接官から好かれた人間」だと言い換えられます。そして、面接官から好かれるために、自分が先に面接官を好きになってください。
まとめ
面接は、とにもかくにも第一印象が大切です。
- 髪形をセットしているか?
- スーツはよれていないか?
- ネクタイの結び方は間違っていないか?
- 髭の剃り残しがないか?
- 顔に力が入っているか?
面接に来るあなたは、あなたの中で最も社会性のある姿です。面接で身の振り方を間違えてしまった場合、普段の業務でも同じことをすると判断されます。
「第一印象で採用を決めてやる!」ぐらいの熱意で、自分をプロデュースしてください。
また、よほどハイクラスな求人ではない限り、有能であること以上に「一緒に働きたい」と思わせるのが重要です。嫌いな人間のオナラは不快でしかないですけど、親友のオナラは面白いでしょう?
- 使いやすさアピール
- 会社の問題点を解決するアピール
- あなたたちが好きだアピール
上記のアピールを会話の流れで自然に行い、一緒に働きたいという感情を面接官に抱かせてください。
「この人は必ず役に立ち、一緒にいて気分が良い」と思わせるだけで、あなたの採用は決まったようなものです!