システムエンジニア(SE)の仕事を探す上で、どうしても「年収がいくらか？」は気になるものです。年収が高いと生活が楽になりますし、自分の仕事が会社から評価されている証明にもなります。
そこで、「成長意欲の高いSEは年収600万円を目標にすればよい」というのが、僕の持論です。
IT業界にいると、「平均年収よりは稼ぎたいけれど、年収1000万円はスーパーマンしか到達できそうにない」と感じますが、年収600万円程度なら、努力次第で到達できそうに思えませんか？
たくさんのお金を稼ぐために努力すれば、スキル・社会的立場・信用・自身・優雅な暮らしなど、お金以外の多くのものが手に入るでしょう。
そこでこのページでは、「SEが無理なく年収600万円を目指す方法」について解説します。
Contents
ITエンジニアの平均給与は400万円～550万円程度
そもそも、平均的なITエンジニアは、どれくらいの給与を受け取っているものなのでしょうか？
結論からいうと、400万円から550万円程度が平均給与です。ちなみに、経済産業省が発表しているIT関連産業の給与調査において、スキル標準レベルの平均給与をお伝えしています。
つまり、平均的なITエンジニアよりも少しだけスキルが上回るなら、年収600万円は射程圏内です。
具体的には、以下の5点のうちいずれかに取り組むことで、年収600万円に到達できます。
- 上流工程を目指す
- 東京で働く
- フリーランスになる
- 副業を始める
- 優良企業に転職する
それぞれ、順を追って解説させて頂きます。
1.上流工程を目指す
上流工程を目指すのは、年収600万円に到達するための現実的な手段です。IT業界では、「プログラマ → SE → プロジェクトマネージャー(PM)」のようにステップアップする道があり、PMのような上流工程のほうが給与が高い傾向があります。
例えば、求人サイトでマネージャー職に限定して検索をかけると、以下のような求人がヒットします。
初年度年収で最低500万円は保証されており、最高が800万円程度に設定されています。開発者でも500万円はあり得ますが、800万円にもなるとPMのような上流に限られるのです。
この条件なら、長年組織に貢献することで、年収600万円を突破するのは難しくないでしょう。
そして、このようなPM職種に就きたいなら、どのような環境でも構わないのでマネジメント経験を積むべきです。
例えば、僕が働いているフリーランスエンジニアの現場でも、現場のエンジニアを取りまとめる上位企業の社員がいます。その方は、未経験からSEになったそうですが、現在では運用のリーダー的立場で他チームとの調整業務などを行っているのです。
現在勤めている企業は退職するそうですが、その話を聞いた他チームの企業から引き抜きを受けたり、すでに退職した元同僚の会社に引き抜かれたりしています。
それだけ、上流工程を経験している人材が不足しているということです。
2.東京で働く
東京で働くのも、年収600万円に到達する手段です。首都圏は物価が高く、東京で仕事をするだけで年収が上がります。
「それでも、物価が高いのであれば、意味がないのでは？」と思ったかもしれません。
しかし、東京に住まずに東京近郊に住むだけで、家賃はかなり節約できます。田舎では車が必要になりますが、都会では車もいりません。
スーパーで食材を購入して自炊すれば、それほど生活費もかからないのです。
すると、年収が上がった恩恵が受けられます。貯金や自己投資にも、お金を投下できるのです。
また、東京は、年収が上がるだけでなく技術レベルが高まります。有名IT企業が東京に拠点を置く以上、有能エンジニアたちが多数集まるものです。
彼らと一緒に働いた経験があると、将来的に地方に戻ったときにも、スキルレベルで困ることはありません。
あなたが地方に住んでいるなら、一度東京に出て年収600万円を目指すのも良い選択肢です。
3.フリーランスになる
フリーランスになるのも、年収600万円を稼ぐための手段です。独立して企業と取引すれば、中間企業からの中抜きを減らせる可能性があります。
例えば、以下の案件は、中間マージンを10%しか取らないフリーランスエージェントのものです。
上記は決して特別に高い単価ではありません。東京ではよく見られる案件といえます。このように、上流工程ではなく開発者という立場で、高年収の案件があるのがフリーランス業界です。
月あたり50万円を越えれば、年収600万円という目標を達成できます。交通費や年金のことを考えると、月60～70万円ぐらいあれば御の字でしょう。
フリーランスエンジニアになれば、面倒な出世競争をすっ飛ばして年収600万円に到達します。
4.副業を始める
副業を始めるのも、SEが年収600万円を稼ぐ手段です。SEの収入が500万円ほどあると仮定すれば、残りの100万円を会社の外で稼げば年収600万円に到達します。
SEにとって最も効率の良い副業は、プログラミングになるでしょう。特に、開発者なら、小規模なツール開発でお金を稼げます。
現代では、クラウドソーシングを通じて簡単に仕事を受注できる時代です。某クラウドソーシングで検索をかけると、以下のような案件が見つけられます。
僕の知り合いにも、企業で働きながら簡単なツール制作で副業収入を得ている人がいます。彼は報酬1万円程度のExcelマクロを4時間程度で制作して、時給2500円を実現していました。
ほかにも、開発が苦手なら「IT系Webライター」もおすすめします。僕は実際に、IT系Webライターを専業でやっていた経験があるのですが、1文字2円で1時間に2000字書けるとすると、時給4000円にもなる割りに合う仕事です。
Webライターの副業も、プログラミングの仕事と同様、クラウドソーシングで受注できます。
以下は、実際に僕がとあるクライアントと取引した金額です。
1年間で100万円単位の取引をしていることがわかります。
こうして、月8万円程度稼げば年間96万円となり、SEの年収500万円と合わせて年収600万円を実現できるのです。
5.優良企業に転職する
優良企業に転職するのも、年収600万円に到達する手段です。入社して生き残るだけで年功序列的に年収が上がる企業なら、簡単に目標を達成できます。
例えば、現在の求人サイトでは、大抵年収でフィルターをかけて求人検索できるものです。
実際に、年収600万円でフィルターをかけてみると、以下のような求人がヒットします。
年収600万円と一言でいっても、コンサルタント・開発者・プロジェクトリーダーなど、多様な職種の選択肢があることに気付かされるのではないでしょうか？
そして、あなたが年収600万円になりたいなら、まずは「年収600万円の求人で、どのようなスキルが求められているか？」を見極めてください。
その後、今の現場で足りないスキルを補い、それでも足りないスキルがあるなら勤務外で学習すればよいでしょう。
そして、希望する企業に転職できれば、晴れて年収600万円のSEになれます。
まとめ 転職エージェントを活用するのもあり
本記事では、SEが無理なく年収600万円を目指す方法を指南してきました。
- 上流工程で働く
- 東京で働く
- フリーランスになる
- 副業を始める
- 優良企業に転職する
以上の5点が、現実的な選択肢です。ここで、今すぐ仕事や居住先を変えられるなら、「東京で働く」か「フリーランスになる」という選択肢が手っ取り早いです。
しかし、誰もが簡単に仕事を変えられるわけではありません。その場合、上流工程に進むためにマネジメントを学ぶ・フリーランスになるために技術を磨く・副業を始めるなどの選択肢が現実的です。
また、優良企業に転職したいなら、転職エージェントを活用するのもおすすめします。
転職エージェントとは、企業と求職者の間に入り、ミスマッチを減らしてくれる転職サービスだと考えてください。あなたにとっては、仕事の紹介・履歴書添削・面接指導・キャリアプランのコンサルなど、多くのサービスを提供してくれます。
転職エージェントにあらかじめ「年収600万円希望」と伝えるだけで、エージェント側が求人を探してくれるのもメリットです。
そこで、あなたのスキルに至らないところがあれば、不足スキルを伝えてくれるのも転職エージェントの頼もしいところです。自分から求人を一件一件探す手間が省けます。
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