フリーランスエンジニアに転身する年齢層は、30~40代であることが多いです。自分の技術力に自信がついてからでないと、独立するには不安が残るからでしょう。
ここで、「20代では経験不足でフリーランスエンジニアになれないものなのか?」と感じる人がいるかもしれません。
しかし、何を隠そう当サイトの管理人である僕は、29歳でフリーランスエンジニアになっています。そして、世の中にはもっと若くしてフリーランスエンジニアになる人もいるのです。
若くしてフリーランスエンジニアになると、30代では経験できないメリットを享受できることを、あなたも知っておいたほうがよいでしょう。
そこでこのページでは、「20代からフリーランスエンジニアになるメリット」「20代からフリーランスエンジニアになるべき人の特徴」について解説します。
Contents
20代でもフリーランスエンジニアになれます
あらためてお伝えしておきますが、20代でもフリーランスエンジニアにはなれます。
ちなみに、フリーランスエンジニアにも多様な働き方があり、ここでは「企業に常駐して会社員のように働くフリーランスエンジニア」になら、簡単になれると考えてください。
企業常駐型フリーランスになるなら、案件を紹介してくれるフリーランスエージェントを活用してください。当サイトでも、いくつかオススメしているエージェントがあります。
PE-BANKでフリーランス案件を探すべき理由3選【体験談あり】
フリーランスエンジニアは、正社員と同じような形の面接をして現場に入ります。
しかし、正社員面接とは違い、志望動機などは特に聞かれません。経歴や保有スキルを確認して、現場を回せるかどうかを確認するような面談になります。
なお、企業常駐型フリーランスエンジニアになるための経験年数は、2~3年程度です。詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
案件によっては、職種未経験者を受け入れてくれる現場もあります。正社員とフリーランスの違いは雇用形態の違いに過ぎず、若手のITエンジニアが欲しい現場であれば、正社員かどうかは問われないのです。
この事実も、20代のフリーランスエンジニアが受け入れられやすい理由といえます。
20代からフリーランスエンジニアになる3つのメリット
ここからは、20代からフリーランスエンジニアになるメリットを解説します。30代からでは享受できないメリットが盛り沢山です。
具体的には、以下のようなメリットを受けられます。
- 人手不足で引く手あまた
- 若いうちに使えるお金が増える
- 失敗しても正社員として再就職できる
それぞれ、順を追って解説させて頂きます。
1.人手不足で引く手あまた
人手不足で引く手あまたなのは、20代からフリーランスエンジニアになるメリットです。案件を探せばいくらでも引き合いがあるため、仕事探しに困りません。
僕の経験でいうと、フリーランスになる前は、運用系のITエンジニアの経験が2年ほどしかありませんでした。
その程度の経験しかない20代の僕ですら、どこのフリーランスエージェントに登録しても案件が大量に紹介されるほどです。当サイトでおすすめしているレバテックフリーランス様からも、以下のように案件の紹介を受けていました。
ITエンジニアとして数年働いてきた実績があるなら、多くのエージェントから多数の案件紹介を受けることになり、急にモテモテになった男の気分が味わえます。
2.若いうちに使えるお金が増える
若いうちに使えるお金が増えるのは、20代からフリーランスエンジニアになるメリットです。20代のフレッシュな時期に、遊びや自己投資にお金を費やせます。
通常、20代のITエンジニアは、額面20~30万円程度の給与で働いているものです。
このとき、一人暮らしをしていたら家賃・食費などが負担になり、自由に使えるお金が数万円しか残らないこともあります。
その後、30代になると給与にも余裕が出ますが、結婚してしまうと「月々のお小遣いが数万円になった」という話も枚挙に暇がありません。
つまり、普通に生きていたら、大金で豪遊できる人生を経験できないのです。
そこで、月の手取りが50万円になることを考えてください。今までの生活水準を維持できるのであれば、月数十万円が手元に残ります。
このお金があれば、思い付きで海外旅行したり値段を気にせず夜遊びしたりするなど、普通の会社員ができない経験を積めるのです。
もちろん、自分を高めるための自己投資にも、存分にお金を投下できます。20代のうちから自己投資にお金を使いまくることで、30代以降のビジネスで活躍できる人間に成長できるのです。
3.失敗しても正社員として再就職できる
失敗しても正社員として再就職できるのも、20代フリーランスエンジニアのメリットです。正社員に戻れるなら、失うものなど一つもありません。
そもそも、「フリーランスという形態があなたに合っているかどうか?」は、やってみないとわからないものです。
このとき、40代でフリーランスエンジニアに転身してしまうと、「失敗した!」と感じたときも、もとの条件で正社員の仕事を探すのが難しくなります。
その点、20代でフリーランスエンジニアを経験すると、仮に自分には合わないと結論付けても、正社員求人が溢れています。再び正社員として働き始めると、フリーランスと正社員を天秤にかけていた頃より、仕事に身が入るでしょう。
20代でフリーランスエンジニアになるべき人の特徴
次に、20代でフリーランスエンジニアになるべき人について解説します。
結論からいうと、以下の3点に当てはまるなら、今すぐフリーランスエンジニアになるべきです。
- 技術力が高く、正社員の給料では損をしている人
- 会社で働き続けてもマネージャークラスになれない人・なりたくない人
- 副業を持ちたい人
周囲のITエンジニアが正社員として働いていたとしても、あなたがフリーランスエンジニアになれない理由にはなりません。
自分の状況を振り返って、フリーランスエンジニアになるべきか考えてください。
1.技術力が高く、正社員の給料では損をしている人
技術力が高く、正社員の給料では損をしている人は、20代でもフリーランスエンジニアになるべきです。フリーランスになれば、技術に対して正当な対価が支払われます。
そもそも、企業の正社員として新卒採用されたとき、同僚と給料に差がつくことはありません。
昇進することで同期との報酬に差がつくことはありますが、現実的には30代前後の話になります。それも、技術力が評価されるとは限りません。
これでは、技術力を身に付けて困難な仕事をこなしても、給料に反映されずに損してしまうのです。
ほかにも、下請け企業で働いている場合、上位会社の人より技術力が高くても、給料は低いことがあります。このような状況では、いくら社会に出てから努力しても、努力が報われません。
そこで、フリーランスエンジニアへの転身が検討に上がります。例えば、以下のような高報酬の案件も、技術力を満たせば20代でも働けるでしょう。
このような仕事をして、若くからお金を稼げば、横並びの給料に不満を抱えることがなくなります。
2.会社で働き続けてもマネージャークラスになれない人・なりたくない人
会社で働き続けてもマネージャークラスになれない人・あるいはマネージャーになりたくない人も、20代からフリーランスエンジニアになっても構いません。
IT企業の正社員は、昇進によって昇給が実現することも多く、技術を極めても不遇な待遇で働くことが多いです。
そのため、管理職を目指せない企業で働いても、そのうち天井にぶち当たります。
また、はじめから管理職になるつもりがない人も、正社員の立場にしがみつく必然性は少ないです。50歳を過ぎると仕事が見つかりにくいのは正社員・フリーランスで共通する悩みとして、主体的に習得スキルを選択できるフリーランスのほうが有利になる場面もあります。
3.副業を持ちたい人
副業を持ちたい人も、20代からフリーランスエンジニアになってください。正社員の副業を実質禁止している企業が多いからです。
そもそも、フリーランスエンジニアになると、副業の概念がなくなります。
フリーランスエンジニアも他の仕事も、どこかから請け負ってやっている仕事に過ぎません。
僕の例でいうと、2勤2休の企業常駐型フリーランスエンジニアの仕事(運用SE)をしながら、休日にはIT系Webライターの仕事をしています。ひとつのクライアントから、年間100万円単位で仕事を受注することもあるぐらいです。
あなたが開発系のエンジニアであれば、「企業常駐型フリーランス + 小規模受託開発」の組み合わせでも仕事ができます。インターネットのマッチングサイトでは、以下のような案件が募集されているものです。
このような副業を持てば、将来的には受託ビジネスで生計を立てたり事業を興したりする人生に近付きます。
20代でフリーランスエンジニアになって良かった!
本記事では、20代でフリーランスエンジニアになるメリットと、20代でフリーランスエンジニアになるべき人の特徴について解説してきました。
僕自身、29歳でフリーランスエンジニアに転身して、人生が好転したという確信があります。「自分にはまだ早いかも…」とは思わずに、あなたにも選択肢の一つに入れてほしいです。
20代でフリーランスエンジニアになるメリットは前述した通りですが、なかでも「失敗しても正社員に戻れる」というのが20代のメリットといえるでしょう。
30代後半になると家庭を築いていることが多く、転職も厳しくなり、フリーランスエンジニアになるのも一世一代の大勝負になります。
一方、20代なら失うものがありません。フリーランスとして稼いだ大金を自己投資に費やしていれば、正社員に戻るぐらい造作もないことです。
僕の場合、IT業界の下層にいたため、フリーランス転身後は天国のような環境で働けています。副業だって自由です。
今後ますます一般化していくフリーランスエンジニアという働き方にいち早く挑戦して、ライバルに差をつける人生を謳歌してください。