40代のSE転職では、年齢がネックになることが増えてきます。また、通常の求人サイトを利用していても、40代のSEが求められていないにも関わらず、採用される見込みのない企業に応募してしまうこともあるのです。
これでは、せっかくの努力が徒労になってしまいます。
そこで、40代の転職では、40代を受け入れてくれるSE専門転職エージェントを活用するのが一番です。転職エージェントは、企業がどの年齢層を求めているかを求人毎に正確に把握しており、あなたが入社できる企業を提示してくれます。
なお、SE専門かつ40代を受け入れてくれる転職エージェントとして有名な企業に「レバテックキャリア」があります。
近年事業を拡大する勢いのあるサービスですが、元々フリーランスエンジニア向けの案件を取り扱っていた企業が運営しており、企業とエンジニアを上手にマッチングすることで評判です。
そこでこのページでは、「レバテックキャリアの基本情報」と「40代転職の基礎知識」について解説します。
Contents
レバテックキャリアの基本情報
年齢制限:20代~49歳 |
求人数:常時4000件以上(80%以上が非公開求人) |
対応エリア:首都圏・関西圏・九州圏 |
結論からいうと、レバテックキャリアのSE転職サービスは、「49歳」まで利用できます。他の転職エージェントが39歳を上限にしていること多いことを考えると、ミドル層のITエンジニアにも優しいのが特徴です。
また、80%以上が非公開求人となるため、実際に応募してみないと大量にある40代の求人を確認できません。
首都圏・関西圏・九州圏で仕事を探しているなら、今すぐレバテックキャリアに登録して、サービスを最大限活用してください。
レバテックキャリアに登録してから転職するまでの流れ
ここからは、転職エージェントを活用したことがない人のために、レバテックキャリアで転職する際の流れを解説していきます。
①WEB応募
レバテックを活用するのが初めてなら、Web応募からスタートします。登録は、1分もかからないくらい簡単です。
メールアドレス・電話番号・生年月日・お名前を入力して無料登録するだけで、レバテックキャリアのほうから連絡が返ってきます。
なお、職務経歴書と履歴書は、即座に用意する必要はありません。レバテックキャリアが履歴書のフォーマットを送付してくれますし、上手な書き方がわからないなら、相談すれば丁寧に指導してくれます。
②カウンセリング
次に、レバテックキャリアの担当者とやり取りをして、レバテックキャリアへの訪問予定日を決めます。担当者との二者面談で、希望職種・希望条件・転職時期などを伝えます。
レバテックでは、このとき1時間程度の長い時間をかけて、じっくりとヒアリングを行ってくれるのが特徴です。
なお、このとき担当者とラインを交換することもあります。
(担当者とラインを交換した当サイトの管理人ヤマダ)
最初のカウンセリングの後は、メールより簡単に担当者と連絡を取り合えます。仕事の紹介や追加相談まで、気軽に行えるのがレバテックキャリアを活用する利点です。
③非公開求人を含む仕事の紹介
希望の条件を転職エージェントの担当者に伝えたら、あなたに最適な仕事の紹介を受けられます。レバテックキャリアには常時4000件の求人があり、80%以上が非公開求人です。
④応募・面接
自分の希望に見合う求人があれば、仕事の応募を行います。レバテックキャリアが面接の日程を調整してくれるため、あなたが企業とやり取りする必要はありません。
また、応募の前に履歴書の添削をしてもらったり、面接前に模擬面接を実施したりできるため、ここで内定率を高める努力をしてください。
⑤内定・各種調整
内定が決まれば、入社後の調整が始まります。あなたが別の場所に勤めているなら、退職手続きを進めてください。
なお、条件面の交渉などは、レバテックキャリアが代わりに行ってくれます。
面接の際に話すと印象が悪くなってしまいがちな話は、全てレバテックキャリアに代行してもらいましょう。
40代のSE転職で求められる能力
ここからは、40代のSE転職で求められる能力について解説していきます。
40代を受け入れる企業の求人には、以下の2パターンが存在します。
- ハイクラスな40代をターゲットにしている求人
- 自社との相性が合えば、幅広い年代を受け入れる求人
上記の2パターンのうち、ハイクラスな40代をターゲットにしている求人では、組織のリーダーになって引っ張っていけるような人材を求めています。
例えば、以下の求人は、ハイクラスな30~40代をターゲットにしています。
30代にならないと経験できないような職歴を条件にしていることからも、30~40代向けの求人であることが伺えます。40代では、このようなマネジメント経験が求められているのです。
一方、自社との相性が合えば、幅広い年代を受け入れる求人もあります。
例えば、以下の求人は、20~40代まで幅広く募集しています。
このような求人の中から、現在の自分より好待遇で採用してくれる企業を探して、応募するのもありでしょう。
なお、企業によっては、マネジメント側ではなくスペシャリストを求めていることもあり得ます。現在では高齢化が進んでいるため、有能な開発者であれば年齢を問わない企業も増えてきました。
このあたりの事情は企業によって異なるため、40代を受け入れてくれるかどうかは内情を知っている転職エージェントに相談するのが合理的です。
求人サイトでは露骨な年齢差別ができないため、あなたが間違えて30代までの求人に応募してしまうことがあります。そこで勝算のない面接を受けて、消耗しないようにしましょう。
スペシャリストとして働きたいのなら、開発者としての適性・柔軟性をアピールすること
40代になってもスペシャリストとして働きたいのであれば、開発者としての適性・柔軟性をアピールするように心がけてください。この2つの素質を備えていれば、年下上司の元でも上手く働けるからです。
開発者としての適性とは、「好きで開発(現場でのエンジニアリングを含む)をやっている」という意味です。IT業界では歳を重ねるとマネジメント側に出世することも多く、仕事のできない人が開発に残っていることがあります。
そのような人は、仕事に対する情熱が低く、40代以降では会社の厄介者となるのです。
このような人たちと一緒ではないことを示すために、「プライベートでも技術ブログを運営してIT業界に貢献している」のように、開発者としての適性をアピールしてください。
また、40代以降でスペシャリストを続けると、どうしても年下上司の指示に従いにくいと考えられます。あなたも年上の部下を持った状況を想像してみればわかると思いますが、年上に指示は出しにくいものです。
そこで、「柔軟な考え方を持っている」というアピールが有効になります。例えば、以下のようなアピールは、年下が多い現場の面接官を納得させられるでしょう。
大学卒業後も、自分にとって必要な自己開発は常に行っています。近年では、顧客との折衝でITスキル以外のスキルを求められる機会が増えたため、話し方教室に通いプレゼンテーション能力の向上につなげました。 そこの先生は私より年下の方でしたが、今までITスキルの向上に片寄っていた私からすれば、私の知らなかったことに気づかせてくれる恩師でした。 (ここで、それとなく年下からでも素直に学ぶことをアピール) そこで貪欲にスキル向上に取り組んだため、教育受講後は取引先の方から、「あなたの会話には力がある」といって頂けるまでになりました。 この能力を、御社の◯◯という場面で活かし~… |
上記のように、年下からも貪欲に学ぶ姿勢をみせれば、柔軟性をアピールできます。
40代転職の極意を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
40代でも転職したほうが良い場合
40代のSE転職は、基本的には20~30代よりもリスクが多いのは踏まえておくべきです。40代から新しい職場で一から人間関係を構築するのは大変ですし、失敗しても再転職が容易ではありません。
しかし、それでも40代で転職すべき人はいます。
具体的には、以下の2点に当てはまる人は、今すぐ転職を検討してください。
- 不遇の条件で長年働いてきた人
- 現状の会社で逃げ切れない人(定年まで働けそうにない人)
それぞれ、順を追って解説させて頂きます。
1.不遇の条件で長年働いてきた人
不遇の条件で長年働いてきた人は、40代でも転職したほうが得になる場合があります。これ以上条件が悪くならない状況下では、転職するほうが利益になるのです。
例えば、僕が運用SEとして働いていた頃、Sさんという尊敬できる上司がいました。
Sさんは、できちゃった結婚が理由で大学を中退し、偶然採用された会社で20年近く働いていました。
家庭を守らなければならない状況ですから、安い給料でも文句を言わずに受け入れていたのです。
しかし、空気など読まない僕は、昨今のエンジニア不足を追い風として、同じ会社をさっさと転職してしまいました。
僕が退職後に、「転職するならエンジニア不足の今がチャンスですよ」と伝えたところ、とうとう転職をする決心がついたようで、40歳になるかどうかギリギリのところで転職を果たしたのです。
前職で給与以上の仕事をしていたおかげもあり、転職後は年収がアップしたとのことでした。
このように、年収が安くてもできる限りの技術力を身に付けていれば、転職後に評価されることもあります。
上記の例のように、何らかの理由で実力未満の職場にいる場合、40代でも意味のある転職が実現するのです。
2.現状の会社で逃げ切れない人(定年まで働けそうにない人)
現状の会社で定年まで雇用されないことが予想される人も転職するべきです。50代で市場に放出されると、受け入れてくれない転職エージェントがほとんどだからです。
自分を変えられる最後のチャンスである40代のうちに、定年まで働ける仕事を見つけられるなら、転職に踏み切るのも合理的な判断といえます。
例えば、現在の会社の年収が、およそ500万円だとします。
そこから年収400万円の仕事に転職したら、目先の年収は減るはずです。
しかし、年収500万円の仕事を途中で失ってしまった場合、その後正社員の仕事を得るのは難しくなります。
一例として、以下の2パターンで年収を計算してみましょう。
- 40歳から年収500万円の仕事を続けたが50歳で解雇されて、50歳からは年収200万円の非正規の仕事を60歳まで続けた場合
- 40歳から年収500万円の仕事を続けていたが、46歳から年収400万円の仕事に転職して、定年の60歳まで続けた場合
1.の場合
40~50歳は500 × 10 = 5000万円
50~60歳は200 × 10 = 2000万円
5000 + 2000 = 7000万円
2.の場合
40~45歳は500 × 5 = 2500万円
46~60歳は400 × 15 = 6000万円
2500 + 6000 = 8500万円
このように、パターン2では一時的に年収が500万円から400万円に目減りしていますが、その後の安定した稼ぎが要因となり、最終的に1500万円も得しています。
このように、現在の会社で定年までいられない可能性が高いなら、あえて「年収は下がるが安定した会社」に転職することで、経済的に有利になるように転職できるのです。
例えば、IT系の学校講師になれば、開発者のように無理をしない労働時間で働くことができます。
ようは、現状の会社で60歳まで働けそうにないなら、40代からでも転職をしなければなりません。
相談するだけでも、心のつっかかりが取れます
40代の転職では、家族を背負っていることも多く、失敗できないという不安が付きまといます。50代以降の漠然とした不安から目を背けていても、日に日に不安は募るばかりでしょう。
このような時、誰かに悩みを打ち明けるだけでも、心のつっかかりが取れるものです。
例えば、転職エージェントにあなたの現状を率直に伝えて、「IT転職の専門家ならどう考えるか?」をフィードバックしてもらうと、自分の進むべき方向性が定まります。
そこで、現在の会社に残るしかないと判断しても、会社で生き残れるよう昨日より一生懸命働けるはずです。
仮に、転職することで長期的なメリットがあると分かれば、後はレバテックキャリアとの二人三脚で転職を果たせば良いのです。
そう考えると、40代のITエンジニアがレバテックキャリアに登録するのは、単に転職のためだけとは言えません。心のつっかかりを取るための手段として、50代以降のキャリアを定めるための手段として、これ以上ない解決策なのです。
レバテックキャリアの詳細を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。