フリーランスエンジニアになりたいと考えたとき、「スキル不足だったらどうしよう」と不安に感じる人がいます。スキル不足で仕事が見つからないなら、今の会社に依存したほうがマトモな人生になるからです。
また、すでにフリーランスエンジニアになった後、「自分にはまだまだスキルが足りていない」ということに気がつく人もいるでしょう。
このような人たちのために、このページでは「スキル不足ではフリーランスエンジニアになれないのか?」「いつまでもスキル不足だと何が起こるか?」「スキル不足を解消する方法」について解説します。
Contents
そもそもスキル不足だとフリーランスエンジニアになれない?
はじめに、「そもそも、スキル不足だとフリーランスエンジニアになれないのか?」について解説します。
結論からいうと、ITエンジニアとしての職歴が数年あれば、仕事自体は見つかるものです。僕も、運用エンジニアの仕事を、合計2年程度の職歴で得ています。
僕は20代の頃、IT業界で迷走していたこともあり、開発者の経験も少ししかなく、一番職歴が長い運用SEの経験も2年程度しかないという状況でした。
その運用の仕事も、会社に出社していたら、誰でもこなせるような簡単な仕事です。特別なスキルが見についていないITエンジニアといえます。
しかし、このスキル感の僕であっても、フリーランスエージェントに登録すると、いくらでも仕事がありました。それも、自分ができそうな仕事を探すため、二社に一社は採用されるほどの確度です。
年齢が若い頃もあり、これからスキルを身につけてくれる限定で、ポテンシャル採用をしてくれる現場も多々ありました。
フリーランスエンジニアだからといって、即戦力だけを求めているのではなく、現場の状況に応じて柔軟に人材を選び出していることがわかります。
ただし、ITエンジニアの職歴が少しもないと、フリーランスエンジニアにはなれません。先ずは正社員ITエンジニアとなり、数年の職歴を積む必要があります。
いつまでもスキル不足だと何が起こるか?
ここまでの説明で、スキルが平凡でもフリーランスエンジニアになることは可能ということがわかりました。
しかし、フリーランスエンジニアになれるという事実と、「フリーランスエンジニアとして活躍できるか?」は別の話です。
いつまでも、スキル不足で居続けるデメリットは、当然あります。主に以下のような問題が考えられるでしょう。
- 雇用の調整弁として使われる
- 良い案件が見つからない(ブラック遭遇率が高まる)
第一に、スキルが足りないフリーランスエンジニアは、雇用の調整弁として使われてしまいます。ようは、都合の良いときだけ人員合わせとして派遣されて、用済みになったら捨てられることになるのです。
ITスキルに限らず、コミュニケーション能力や指導力など何かしらのスキルがあれば、現場から「ぜひ長期的に働いてくれ」と言われます。
しかし、スキル不足(より正確な言い方をすると実力不足)のフリーランスエンジニアは、引き止められることもなく、人員削減の際には真っ先に切られることになるのです。
第二に、スキルが足りないフリーランスエンジニアには、相応の仕事しか紹介されません。報酬が普通より安かったりブラック企業で働かされたりするような、クソ案件に参画することになってしまいます。
このような案件に参画するなら、フリーランスエンジニアになる意味がありません。正社員以上の自由・正社員以上の報酬があってこそ、フリーランスエンジニアとして働く意義があるのです。
フリーランスエンジニアがスキル不足を解消する方法3選
ここまでの説明で、スキル不足でもフリーランスエンジニアにはなれるが、スキル不足の状態だと活躍するのが難しいことが分かりました。
そこで、スキル不足を解消する方法を知り、実践できるものに取り組んでいく必要があります。具体的には、以下の3点がスキル不足を解消する現実的な手段です。
- 書籍・動画学習サイトなどで足りない知識を補強する
- エンジニアのコミュニティに入る
- 現場で無理矢理成長する
それぞれ、順を追って解説させて頂きます。
1.書籍・動画学習サイトなどで足りない知識を補強する
書籍・動画学習サイトなどで足りない知識を補強するのは、フリーランスエンジニアがスキル不足を解消する方法です。自分に足りない知識を得ることで、生産性を高められます。
例えば、プログラミング言語の書籍を読むと、ネットの解説サイトには載っていない、細かい言語仕様が掲載されているものです。
このような書籍で学習すると、知識の抜けが補えます。
ほかにも、今ではインターネットの動画メディアを通じて、ITスキルを容易に習得できる時代です。検索エンジンで、「プログラミング 学習」と検索すれば、無料の学習サイトが大量にヒットします。
このように、足りない情報を書籍や動画学習サイトから吸収することで、スキル不足を解消できるのです。
2.ITエンジニアのコミュニティに入る
ITエンジニアのコミュニティに入るのも、フリーランスエンジニアがスキル不足を解消する方法です。エンジニア同士で交流することて、技術の向上をはかれます。
例えば、Q&Aサイトに登録して、質問をしたり質問への回答をしたりすることで、技術力の不足を補えるものです。
(質問サイトでは、常に成長意欲の高いエンジニア同士で質疑応答しています。)
ほかにも、オープンソースコミュニティに参加して、ソフトウェア開発に取り組むなど、成長意欲が高いITエンジニアと交流する機会は、インターネットにあふれています。
さらに、近年ではSNSを通じて、卓越したエンジニアとつながる機会もあるものです。
直接的な知り合いになれなくても、発信された情報を読むことで、最新の技術動向に触れられます。
こうして、会社だけではなく世界中のエンジニアと交流を深めれば、スキル不足を解消できるのです。
3.現場で無理矢理成長する
現場で無理矢理成長するのも、フリーランスエンジニアがスキル不足を解消する方法です。現場で実践しながらスキルを高めることで、職業エンジニアとして通用するスキルが自然と見につきます。
例えば、僕はシステム運用のホワイト現場で2年程度働いた経験がありますが、この現場ではエクセルのマクロを活用して単純作業を効率化していました。
プログラマーとしてのキャリアに疑問を感じて運用SEに転身した身ですから、基本的にはあまり得意な仕事ではありません。
しかし、多くの現場でエクセルのマクロは活用されているため、基礎だけは抑えておこうと考えて、今では簡単なマクロを作成できるまでになっています。
自宅では絶対にプログラミングに取り組むことがない僕ですが、現場で使っているスキルを無理矢理覚えることで、自己成長できました。
こうして、できない仕事を現場でこなしていくうちに、フリーランスエンジニアはスキル不足を解消できます。
スキルが不足しているか確かめるためにも、フリーランスエージェントへの登録がおすすめ
本記事では、「スキル不足でもフリーランスエンジニアになれるか?」についての考察と、スキル不足を解消する方法について解説してきました。
結論として、スキル不足でもフリーランスエンジニアのキャリアをスタートさせられますが、スキル不足は早急に解消する必要があります。
ところで、スキル不足を解消するためには、まずは何をしたら良いと思いますか?
実は、学習サイトに行くことでも、エンジニアのコミュニティに入ることでもありません。
正解は、「フリーランスエンジニアの市場において、自分の位置付けを知ること」です。
自分がスキル不足と考えていても、案外世の中全体より上位のエンジニアであることもよくあります。反対に、自分はできると思っていても、市場で通用するレベルでないこともしばしば…。
この認知の歪みを解消するためには、フリーランスエージェントに登録して、「どのような仕事を紹介してもらえるのか?」と「自分がやりたい仕事につくために足りないスキルは何か?」を効率的に発見するのが得策です。
そして、足りないスキルが見つかれば、効率的に学習する方法を選択すれば良いでしょう。そのために、まずはフリーランスエージェントに登録することをおすすめします。
フリーランスエンジニアに必要なスキルを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。