ITエンジニアに限らず、人として生きていると「結婚」という選択肢が頭によぎります。異性とパートナーになり子孫を残すことで、次世代に思いを託す人が多いからです。
人類が皆子孫を残さないと、人間が絶滅してしまいますから、結婚して子供を作るという価値観は多数派の価値観にならざるを得ないのでしょう。
しかし、フリーランスエンジニアとして活動している僕は、独身として生きようとしています。
また、望む望まないに関わらず、相手がいなければ結婚はできません。
そこでこのページでは、現役ITエンジニアの僕が考えた「独身の人生戦略」について解説します。
Contents
ITエンジニアの結婚事情
はじめに、ITエンジニアの結婚事情について解説します。
身も蓋もない結論を話すと、「給料の高い人(立場の高い人)ほど結婚している」という、残酷な社会が垣間見えるものです。
SIerが仕切る現場であれば、元請企業のITエンジニアは既婚者が多いですし、下請けになればなるほど独身率が高まります。
通常の会社でいうと、「正社員と派遣社員では既婚率が大きく異なる」という話に近いでしょうか。
しかし、IT業界全体に非モテ傾向があり、独身でいても批判されない雰囲気があるのが救いです。
ちなみに、僕が現在働いている現場のチームでは、7人中1人しか既婚者がおらず、生涯独身で過ごそうと考える僕にとっては、天国の職場といえます(笑)。
僕が生涯独身で生きると考えた理由3選
ここからは、僕が生涯独身で生きる考えた理由について解説します。収入的には世間の平均以上の稼ぎがあるのに、どうして結婚しないのかと疑問に感じることもあるでしょう。
以下の3点は、独身でいようとする理由です。
- 遺伝子を遺したくない
- 独身仲間がたくさんいる
- 兄弟が多く天涯孤独にはならない
それぞれ、順を追って解説させて頂きます。
1.遺伝子を遺したくない
自分の遺伝子を遺したくないという感情は、僕が生涯独身で居続ける理由です。子供が必要ないなら、生涯を添い遂げるパートナーの存在も必要ありません。
では、なぜ遺伝子を遺したくないのか?
身も蓋もないことをいってしまうと、「客観的にみて容姿が優れないから」です。
ようは、「不細工」と呼ばれる者なんですね(笑)。
子供時代から容姿関連で辛い思いをしていると、「無理して自分の分身を遺しても、同じような辛い思いをさせてしまうな」ということがわかってしまうわけです。
また、容姿以外にも、「運動神経・コミュ力・頭」など、多くのものが人より劣っているという認識があります。
このような遺伝子を無理矢理遺すよりも、独身という立場で社会に貢献したほうが良いと考えました。
例えば、独身男性の平均寿命は中央値で66歳前後といわれています。消費にお金を使い、年金を払うだけ払ってサッサと死ぬだけでも、充分社会貢献にはなるのです。
ほかにも、兄弟の子供に経済的な支援をしてあげることで、格差社会を有利に生きられるよう援助もできます。
男性の4人に1人は生涯独身といわれている昨今、「独身 = 社会不適合者」という構図も崩れ去っているのが現実です。
2.独身仲間がたくさんいる
独身仲間がたくさんいることも、独身で居続ける理由のひとつです。結婚しないと決めている友人が多く、彼らと楽しく過ごせます。
独身者が抱える悩みのひとつに、「寂しい」という感情があるものです。
しかし、現代社会では「インターネットを活用することで寂しさを感じず生きられる」「友達とチャットツールやネットゲームでつながれる」など、いつでも人とつながれます。
むしろ、人とつながりすぎているがゆえに、「たまには一人になりたいわ!」と感じるぐらいです。もともと、寂しさを感じにくい性格をしていますが、仮に寂しくなっても友人と遊ぶことで心が満たされます。
個人的には、「将来友達同士で同じアパートに住んで生存確認しようぜ!」と言い合うぐらい仲の良い友人もいて、寂しさの悩みとは無縁です。非モテであることは承知していますが、僕としては充実しています。
3.兄弟が多く天涯孤独にはならない
兄弟が多く天涯孤独にはならないのも、独身で居続ける理由です。兄弟の子供(甥っ子)は大勢いますし、豊かな独身叔父さんという立場で彼らを支援できます。
今の日本は格差社会なので、ひとりひとりの子供に充分な教育資源を投下しないと、せっかく生まれてきたのに嫌な思いばかりして過ごすことになります。
そこで、無理矢理自分の子供を作るよりは、ポテンシャルがある兄弟の子供に追加で資源投下したほうが、楽しい思いができるでしょう。
彼らが成人した後は、彼らを育てた兄弟と合流しても良いのです。それだけの関係を、僕は築き上げています。
そもそも、核家族化したのは近年になってからですし、元々は大家族のような形態が当たり前の時代もありました。
大家族の一員として、兄弟と共に甥っ子を育てる独身叔父さんとして生きても、何ら不思議なことはないのです。
天涯孤独になる人は無理してでも結婚したほうが良いかも
ここまでの解説で、僕が独身ITエンジニア生活を謳歌していることは、なんとなく理解して頂けたことと思います。
しかし、僕の中でも「こういう人は結婚したほうがいいのでは?」と思うことはあります。
それは、「今のままでは天涯孤独になってしまう人」です。
例えば、「両親も近いうちに亡くなり、兄弟もおらず…」のような状況だと、将来的に身内が誰もいなくなります。そのような状況では、寂しさに耐えられない時もあるでしょう。
このような人は、無理に独身を貫き通すより、結婚できるならしておいたほうが無難かと思います。
生産活動を楽しむのが独身生活の秘訣
独身として生きる最大のメリットは、なんと言っても「自由」であることです。既婚者と比べて時間やお金の制約がない分、一度きりの人生を自分のために使えます。
そこで、遊び・酒・趣味などに資源投下する独身の人たちが大勢います。
しかし、ひとつ注意点があります。それは、「消費は飽きる」ということです。
どれだけお金が余っていようが、そのお金で暇な時間を埋めようが、その人生には飽きがくるものです。
そこで、僕は「消費よりも生産を楽しむ人生」をおすすめします。
例えば、あなたが今閲覧している当サイトも、僕にとって重要な生産活動のひとつです。かつてブラック企業に苦しめられた経験があり、同じような被害者を増やさないためにホワイトIT企業への転職ノウハウを公開しています。
当サイトを通じて、ひとりでも多くのITエンジニアが救われている姿をイメージすると、生きていて良かったと素直に思えるのです。
「生きた証」とでも表現しましょうか。
僕の先輩の例でいうと、レザークラフトの趣味を持っており、身近な人に制作物を配っています。彼が生み出しているものを皆が使っている限り、彼が生きた証がいたるところに存在するわけです。
これが、生み出すことをを趣味にする楽しさでしょう。音楽家もベートーヴェンも生涯独身でしたが、彼が作曲した曲は数百年経った今でも世界から愛されています。
誰がベートーヴェンを寂しい男だと言えるのでしょうか。
独身の僕も、独身で生きる予定のあなたも、何かを生み出すことに喜びを見出しましょう!
独身だからこそ自由に仕事を変えられる
本記事では、IT業界の結婚事情・独断と偏見まみれの独身論について解説してきました。
結論からいうと、独身でも寂しくならずに生きていくことは可能ですが、天涯孤独になりそうな人は結婚したほうが良いかもしれません。
また、独身のITエンジニアだからこそできることがあります。
それは、「ホワイト企業への転職」です。
既婚者になってしまうと、仕事を変えようにも生活がかかっており、簡単に転職できません。それが独身という身軽な立場だと、転職エージェントに登録するだけで簡単に会社を移動できます。
独身にとって転職は、「移動」のようなものです。
職歴に傷がつかない数年程度の勤続年数があれば、自分の状況に応じて「残業ゼロのホワイト企業」「バリバリ働ける高収入企業」など、自由に移動してください。