システムエンジニア(SE)が毎日仕事をこなしていると、ストレスが蓄積されるものです。職場環境、人間関係、納期ギリギリの生活などで、追い詰められるSEもいます。
そこで大切なのは、「日々のストレスを、上手に発散すること」です。
仕事のストレスで精神的不調を訴えるSEは、日々のストレス発散が上手くない可能性があります。
仕事とプライベートは、上手に切り分けることができません。仕事での悪い気分は、プライベートで上手く発散して、プライベートの良い気分を会社に持ち込みたいものです。
そこでこのページでは、「危険なストレス発散・安全なストレス発散の違いと、管理人ヤマダがおすすめする健全なストレス発散法」を解説します。
Contents
長時間椅子に座ってコンピュータと向き合う苦痛
あなたがSEなら、長時間椅子に座って仕事をするのを窮屈に感じているかもしれません。
特に、最近では減りましたが、プロジェクトに呼ばれる形で客先常駐の仕事をしたら、長机に椅子とノートパソコンを置かれて、狭い場所にSEを詰め込むといった悪行が今でも行われています。
デスクの距離が十分に離されていないだけで、隣のSEのキーボード音や呼吸などが気になり、ストレスの原因になります。
また、このような職場環境のストレスだけではなく、上司・同僚・部下との人間関係から、多くのストレスを感じる人もいます。
SEはどのようにして、このようなストレスから自分の身を守れば良いのでしょうか…
ここであなたが、危険なストレス発散、安全なストレス発散の違いを知らないと、身を滅ぼしてしまう可能性もあります。
過度な消費(浪費)でストレスを発散するのは危険
SEのストレス発散で、よくよく注意しなければならないことが一つあります。
それは、「過度な消費(浪費)で、ストレスを発散するのは危険」だということです。
例えば、近年であれば、スマホのソーシャルゲームをプレイするエンジニアは多いです。
しかし、そこでゲーム内のアイテムに重課金してしまい、月々10万円を越える支払いが発生している人はいます。
ほかにも、アルコールに溺れてしまい、わざわざ単価の高いガールズバーやキャバクラに通い詰めてしまう人もいます。
これらの趣味には中毒性があり、後から振り替えると、本来必要ではなかったお金まで使ってしまう可能性があるのです。
一度でもこのような習慣ができてしまうと、浪費のために仕事をしている状態になってしまいます。
これらの趣味を持つなとは言っていません。
ただし、ストレス発散の行為で逆にストレスを感じないように、依存しないように楽しむのがベストでしょう。
ここからは、僕が10年ほどIT業界にいた結果、比較的お金がかからず健全にストレス発散できる方法を紹介します。
具体的には、以下の行動は、身を滅ぼさないストレス発散法です。
- 定期的に外の空気を吸う(深呼吸)
- 運動を日課にする
- マッサージ(整体)にいく
- カラオケにいく
- 銭湯にいく
- 田舎方面にいく
それぞれ、順を追って解説させて頂きます。
1.定期的に外の空気を吸う(深呼吸)
(齢30歳にして、花見を初体験した当サイトの管理人ヤマダ)
定期的に、外の空気を吸うのは、SEにとって重要です。
パソコンの前に長時間座っていると、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなっていることもあるため、リラックスする時間は必ず必要だからです。
喫煙者であれば、業務時間中に喫煙所にいくことによって、少しの雑談や深呼吸をしています。
喫煙者でなくても、あえて手洗いなどで席を外し、廊下などを深呼吸しながら歩いてみてください。
外の空気を吸えなくても、大分楽になっている自分に気がつくはずです。
2.運動を日課にする
運動を日課にするのも、日々のストレスの発散になります。体を動かすことで、上手にエネルギーが発散されるからです。
例えば、SEの職場は都会にあることが多いです。このとき、職場周辺のジムに通って、職場の帰りに運動するのは良い選択肢となるはずです。
体を動かしてストレスを発散するほか、ジムのサウナやお風呂で汗を流すと、気持ちよくなれるでしょう。
お金を使いたくないのであれば、帰宅後にランニングするのも選択肢の一つです。
それも、時間がないからできないというのであれば、帰り道の駅から自宅までを歩くだけでも、ほどほどの運動になります。
真夏の炎天下でもなければ、スーツが汚れる心配もありません。工夫次第で、お金も時間も使わずに体を動かせることを、覚えておいてください。
3.マッサージ(整体)にいく
マッサージや整体にいくのも、ストレスの発散になります。SEは、目や手からくる肩こりに悩まされることが多く、放置していると体全体に圧迫感を感じてしまいます。
一週間のうち、一回でも通えば、最高の体で仕事に取り組めるはずです。
ちなみに、僕なら水曜日などの週半ばにマッサージを受けることをおすすめします。
- 月曜日は、十分休養が取れている。
- 金曜日は、週最後ということもあり、テンションが上がっている。呑みにいく約束もある。2連休で体をリフレッシュできる。
- 水曜日は、週半ばでモチベーションがどん底。さらに、月曜からの疲労が溜まってきている。
ゆえに水曜日がベストだと僕なら考えますが、あなたはいかがでしょうか?
4.カラオケにいく
カラオケで大声を出すのも、ストレス発散になります。忙しいSEは、ストレスを受ける機会も多いですが、職場で大きな声を出すわけにはいきません。
そこで、カラオケで大声を出してストレスを発散してください。
カラオケの素晴らしいところは、1000円にも満たない金額で、防音施設が借りられるところです。
つまり、必ずしも歌う必要はなく、大声で同僚や上司の悪口をいってもいいのです。
特に、カラオケを再生しながら、マイクを使わずに大声を出すと、外には音が漏れないはずです。
- 突然仕様を変更してくる顧客にも
- 自分にばかり仕事を押し付ける上司にも
- 何度も同じことを聞いてくる部下にも
ここでなら、好きなだけ悪口言いたい放題です!
5.銭湯にいく
日本人なら、銭湯の存在は忘れられません。
近年の銭湯は、温泉施設だけではなく、漫画スペースがあったり食事が取れたりするので、コスパが高いストレス解消法になります。
飲み屋やスマホゲームで数千円飛ばすよりも、低価格で健康的に過ごすことが可能です。
休日は、銭湯ではなく温泉旅行にいくのもありでしょう。
6.田舎方面にいく
あなたの職場が街中にあるなら、休日は田舎方面にいくのも最高の選択肢です。建造物同士の物理的距離が離れており、空気も都会より清んでいます。
街中だと、視界に入る全ての物体が、◯△□などの形をしていることに気がつきます。
一方、田舎の川・木・森などを見ていると、人工的な形をしておらず、目に優しいのです。
科学的根拠があるかどうかはわかりませんが、田舎の空気はとてもリラックスできるというのが、僕の実感です。
実際に、僕は現在、関西の中でも最も住みやすいと言われている地域の一つで生まれ育っており、普段の住環境は悪くないはずです。
しかし、それでも知り合いが所有する田舎の家にお邪魔させてもらうと、空気が全く違うことに驚かされます。
(きのこの成る木を植えている様子)
別に田舎に家を持たなくても、田舎方面に足を運ぶ趣味は、いくらでも作れます。
例えば、ゴルフを趣味にすると、ゴルフ場は田舎の山の中にあるため、自然と田舎にいけます。
ほかにも、キャンプや山登りなどのアウトドア趣味を持つのも、健康的にリフレッシュできます。 このように、田舎で過ごす時間は、日々の仕事で疲弊したSEにとって、特別な時間となるでしょう。
あなたがストレスを溜めることになった根本原因を、考えなければならない
いくらストレス発散が大事だといっても、それだけで毎日気持ちよく仕事ができるわけではありません。
ストレスの根本原因が解決されない場合、余暇の時間でストレスを発散しても、会社に出社するとイライラが復活するからです。
ストレスの根本原因が、自分の努力によってどうにもできない場合、何らかのアクションを起こす必要があります。
例えば、新しく配属された上司と、どうしても相性が悪いとします。
この場合、ある程度大きな企業であれば、いずれ配置転換でその上司と離ればなれになれるので、会社に居続けるのが最良の選択肢です。
良識に欠けた行動を取るタイプの上司なら、日頃から良識的な上司や同僚に相談するなどして、もしもの時に守ってもらえるように立ち回ると、なお良いでしょう。
また、あなたが会社にストレスを感じている原因が、会社の同僚のレベルの低さにあるなら、別の行動を取る必要があるのです。
例えば、自分は経済紙を読んだり資格の関連書で学習したりしているのに、それをからかうような文化が社内にあるとします。
このとき、周囲を啓発して意識を高めていこうとしても、徒労に終わることのほうが多いです。
会社が社員のスキルアップに力を入れていなければ、従業員の意識が低いのも、つまるところ会社の方針にほかならないからです。
この場合は自分が転職して、よりレベルの高い人材に囲まれて仕事をする必要があります。
このように、ストレスの根本原因を突き詰めて、以下の2つのうちどちらかに分類してください。
- 一時的にストレスになるものが存在しているだけで、いずれはストレスの根本原因が消える
- この会社に在籍し続ける限り、ストレスの根本原因が消えない
もし、2.の「この会社に在籍し続ける限り、ストレスの根本原因が消えない」という状態であれば、転職という選択肢を取るのがベストです。
まとめ
SEは、体を動かさずに一日中コンピュータに向き合う日もあり、どうしても精神が参ってしまうことの多い職業です。
しかし、そこで「浪費的なストレス解消」ではなく「健康的なストレス解消」を心がけることで、あまりお金もかけずに長期的に働くことができます。
また、いくらストレスを解消する手段を手に入れても、ストレスの根本原因が解決されないのであれば、何らかのアクションを起こさなければなりません。
人間関係・仕事量・仕事内容など、多くのストレスが、以下の2点のうちどちらに分類されるかを見極めてください。
- 一時的にストレスになるものが存在しているだけで、いずれはストレスの根本原因が消える
- この会社に在籍し続ける限り、ストレスの根本原因が消えない
もしも、2.の「この会社に在籍し続ける限り、ストレスの根本原因が消えない」に当てはまるのなら、まずは転職エージェントに相談して、状況を好転させましょう。