ニートをしていると、ふと「将来は働かないといけないのかな…」と考えてしまうことがあります。「宿題が終わっていない夏休みの最終日」と形容されるように、ニートの人生には常に焦燥感がつきまとうものです。
このとき、職歴の空白があると、「自分なんか採用されない」という気持ちになり、ますます就職から遠ざかるでしょう。
そこで、ニートで悩んでいるあなたに、ITエンジニアをおすすめします。なぜなら、ITエンジニアは、ニート経験者にマッチする仕事だからです。
そこでこのページでは、「ニートからITエンジニアになるのをおすすめする3つの理由」・「ニートがITエンジニアを目指すための手順」・「ニートが正社員にステップアップする方法」について解説します。
Contents
当サイトの管理人もニート経験あり
はじめにお伝えしておきますと、当サイトの管理人もニートの経験があります。20代前半の2年程度なのですが、短期バイトをごく稀にやる以外は、ほとんどニートとして過ごしました。
ですから、あなたがニートで苦しんでいる気持ちは、痛いほどよくわかります。
僕も、世間並に社会に出た友人からは、むき出しの悪意をぶつけられていました。特に、20代前半なんてのは、まだまだ「色々な状況があるからな~」とは考えられない時期です。
マウンティングされたり「自分より下がいる」という安心材料にされたりするなど、僕が鬱病を抱えていることなどお構い無しに、メンタルを削られる毎日でした。
そのような辛い時期から抜け出して、10年も経たないうちに、フリーランスエンジニアとして羽ばたいているのですから、人生何があるかわかりません。
あなたも、現在はニートかも知れません。
しかし、決して世の中を悲観的に見ないでください。自分から行動を起こせば、社会は案外優しいものです。
ニートからITエンジニアになるのをおすすめする3つの理由
ここからは、ニートからITエンジニアになるのをおすすめする理由を解説します。
結論からいうと、以下の3点を持って、ニートはITエンジニアを目指せば良いと考える次第です。
- ニートとITは親和性が高いから
- 人生のブランクを大目にみてもらいやすいから
- スキルがあれば楽な働き方ができるから
それぞれ、順を追って解説させて頂きます。
1.ニートとITは親和性が高いから
ニートとITの親和性が高いところは、僕がニートにITエンジニアをおすすめする理由です。元々ITリテラシーが高いため、スキルアップがのぞめます。
なぜ、ニートとITの親和性が高いのか?
すでにお分かりかと思いますが、ニートになると、大抵室内でパソコンを活用して時間を潰すものです。
携帯電話でもネットサーフィンはできますが、タイピングでやり取りするネトゲなどでは、まだまだパソコンが活用されています。
ネトゲなどでも、「サーバーメンテナンス中」だとか「メモリが足りなくて作業が重い」のように、自然とITに触れ合っているのがニートです。
ニートが住み慣れたコンピュータの世界で、消費者ではなく生産者に回れば、ニートを脱出できます。
2.人生のブランクを大目にみてもらいやすいから
人生のブランクを大目にみてもらいやすいのも、ニートにITエンジニアをおすすめする理由です。IT業界は人手不足であり、あまり高い条件を求めない限り仕事はあります。
例えば、職種未経験でも趣味での開発経験があれば、以下のような求人が出ているものです。
学歴不問・職種未経験OKで、これほどの条件で働けるのは、IT業界ぐらいのものでしょう。介護・小売り・工場など、ニートが再就職しやすい業界はいくつかありますが、ITよりも条件が厳しいことがほとんどです。
また、ITスキルは他の職種と比較して習熟度が分かりやすく、数年の経験を積んだ後は、転職で条件を高められます。
IT業界以外では、給料の高い上流の仕事に近付けば近付くほど、人生のブランクが重荷になるものです。
しかし、IT業界であれば、卓越したスキルをアピールして、人生のブランクを挽回し続けられます。
3.スキルがあれば楽な働き方ができるから
スキルがあれば楽な働き方ができるのも、ニートにITエンジニアをおすすめする理由です。週5日の労働だけでなく、週3日勤務・リモートワーク・夜勤など、ITエンジニアには多くの選択肢があります。
例えば、以下のように自宅にいながらできる仕事があるものです。
ほかにも、そこまでの上昇志向がないのであれば、派遣社員としてそこそこの時給で働けます。
こうして、努力すればするほど、人生の選択肢が増えていくところが、ITエンジニアの素晴らしいところです。普通の企業で働いても、努力を資本家に搾取されるだけであることを考えると、ITスキルを身につけて人生を好転させるのは、ニート向きの人生設計といえます。
ニートにはお金がない。しかし、時間がある
ここからは、ニートがITエンジニアになる方法について解説します。ニートであることのメリットを最大限活かして、ITエンジニアになってください。
結論からいうと、ニートにはお金がない代わりに、「時間」が大量にあります。
この立場を活かして、学習を進めていきましょう。
具体的には、以下のように学習を進めれば、ITエンジニアの入り口が見えてきます。
- インターネットの学習サイトを活用
- 何かしらの制作物を完成させる
それでは、これからお伝えすることを理解して、学習を始めてください。
1.インターネットの学習サイトを活用
まずはインターネットの学習サイトを活用して、お金をかけずにプログラミングを学んでください。現在の学習サイトは、動画を駆使して分かりやすく解説されており、書籍で学ぶよりも学習効率が高いです。
例えば、以下のようなオンライン学習教材を活用すれば、無料で分かりやすくプログラミングを学べます。
(ドットインストールより引用)
このような学習サイトで分からないところが出てきたら、その都度グーグルで検索すれば、大抵答えが見つかるものです。当サイトに検索エンジンでたどり着いたあなたであれば、心配はないでしょう。
2.何かしらの制作物を完成させる
プログラムの文法を覚えたら、何かしらの制作物を完成させてください。文法を丸暗記するのではなく、何かを作るために試行錯誤することでプログラミングは上達します。
ここで一度、「Windowsボタン + R」で「ファイル名を指定して実行」画面を表示させて、「calc」と入力して実行してください。
すると、Windowsに標準搭載された電卓が表示されるはずです。
この電卓と同様の機能を持つソフトウェアを作ってみると、とても勉強になります。ただし、作りたいものがあるなら、そちらを優先してください。
プログラミングが向いていないと感じたら…
もし、プログラミングを学習する仮定で、「おれ、プログラミングが向いてないなぁ…」と感じたとします。
しかし、それでも自分が怠け者だとは思わないようにしてください。
プログラミングは向き不向きが激しく、高学歴の人でもドロップアウトする人が続出します。現に、コンピュータの専門学校に通っていた僕でも、プログラミングには適性がなかったぐらいです。
僕は、情報処理技術者試験の応用情報技術者に一発合格しているため、「僕がアホだからプログラミングができない」ということもないでしょう。
それくらい、向き不向きがハッキリ分かれるのです。
仮に、プログラミングが向いていないとしても、運用SEやネットワーク監視員などの仕事もあります。
ニートはよく、「人と関わらない事務仕事」のような求人を探しますが、ネットワーク監視員などはドンピシャで当てはまる仕事です。
普通の事務仕事だと、給料が安い上に倍率が高いです。それが、ITの低スキル業務となると、とたんに倍率が下がります。
プログラミングが向いていないなら、開発以外のIT仕事を検討してください。
ニートから正社員ITエンジニアになる方法
最後に、ニートから正社員ITエンジニアになる方法について解説します。
正社員ITエンジニアになる方法は、主に以下の3つです。
- アルバイトから正社員
- 派遣社員から正社員
- 転職エージェントを活用して、始めから正社員
自分に合った選択肢を見つけてください。
1.アルバイトから正社員
アルバイトから始めて正社員になるのは、ニートが正社員ITエンジニアになる方法の一つです。雇用されやすい環境で経験を積むことで、正社員転職の成功確率を高められます。
ただし、IT業界には「労働日数を柔軟に調整できるアルバイトの求人数が少ない」という特徴があるのです。
もちろん求人数はゼロではありません。「東京 プログラマ バイト」で検索すれば、求人がヒットします。
しかし、後述する派遣社員や正社員求人と比べると、数が多いとはいえないのです。
これは、IT業界の仕事全般に、「フルタイムで働いてほしい」という企業側の思惑があるからでしょう。
中小企業のソフトハウスがアルバイトを募集していることもありますが、採用される確率でいうと正社員雇用と変わらないでしょう。
2.派遣社員から正社員
派遣社員から正社員になるのも、ニートが正社員ITエンジニアになる方法の一つです。IT業界の派遣社員は、低スキルかつ高時給の仕事が豊富にあり、ステップアップとしては最適です。
例えば、以下のような仕事であれば、未経験でも働けます。
上記求人の例でいえば、深夜時給で1800円以上の時給になることもありますし、地元の求人情報誌で仕事を得るよりも圧倒的好条件で仕事ができるのです。
このような未経験OKの仕事を数年続けると、低賃金アルバイトを続けたときと比べて、正社員にステップアップできる可能性が高まります。
3.転職エージェントを活用して、最初から正社員
転職エージェントを活用して、最初から正社員を目指すのが、ニートが正社員ITエンジニアになるための効率的な方法です。最初から正社員として働けば、正社員の職歴も積めて、今後の転職活動も楽になります。
ここで、あなたは「正社員として採用されるのはハードルが高いのでは?」と感じたかもしれません。
結論からいうと、たしかにアルバイト・派遣社員・正社員では、正社員採用が最もハードルが高いです。
しかし、サポートしてくれる人さえいれば、正社員とそれ以外で、面接の労力はそれほど変わりません。そして、転職エージェントを使えば、あなたの転職をサポートしてくれる営業がついてくれます。
「独学でプログラミングスキルやITリテラシーを身につけた」ということを伝えれば、あなたをバックアップしてくれる転職エージェントはあるはずです。
履歴書の書き方・面接で好印象を与える方法などを学んで、採用を目指してください。
もし、どこの転職エージェントもあなたを受け入れてくれないなら、既卒の就職を謳っている民間のサービスに登録するのがよいでしょう。
ニートを卒業して本当に良かった
本記事では、ニートがITエンジニアになるための各種考察についてお伝えしてきました。
現在ニートであっても、社会復帰する道筋が見えたのではないでしょうか?
ここで少しだけ自分語りをしますが、僕は21~23歳まで、ニートをしていました。ニートを楽しんだタイプではなく、精神が疲弊して、仕方がなくニートになったタイプです。
目標もなくニートになったため、毎日をネットサーフィンで過ごす無意味な日々でした。
友人からはバカにされて、どこにも居場所がなく、生きているというより「自殺していないだけ」と表現するのが正しい生き方だったと思います。
社会と一切関わっていないと、何のために生まれてきたのかも分からなくなるんですよ…。
あなたも、もしかしたらニートである現状に劣等感・絶望感を感じているかもしれません。
しかし、社会に出た今だからわかることですが、「社会はたいして厳しくないな」と感じています。
ニートから正社員に就職するときも、日雇いバイトに数回入った後、「今までは両親に甘えていました。日雇いバイトでお小遣いを稼ぐ以外は、遊んでいました。人生の休憩期間だったので、これからは休んだ分まで働こうと思います。」といったニュアンスのことを面接で伝えたら、別に深く追及されませんでしたしね。
親が資産家でない以上、いずれニートは社会に出ます。新卒採用で内定を取る大学生も、数十社に応募するのが一般的です。
数社から断られても、諦めなければどこかが拾ってくれます。そして、本記事でお伝えした通り、IT企業の仕事とニートは親和性が高いことが多いです。
あまり気負わず、ゆるゆると社会に出ることをおすすめします。