ある職業につくとき、どうしても「学歴」が気になります。有名大企業やエリートコンサル企業のように、学歴が必須になっている仕事が数多くあるからです。
そのような職種がある中、「フリーランスエンジニアは高卒でもなれるか?」と疑問に感じる人がいます。
フリーランスエンジニアは、高収入・自由などのイメージがあり、高卒でも目指せるなら努力したいと考えているのでしょう。
そこでこのページでは、「高卒でもフリーランスエンジニアになれるか?」と「高卒からフリーランスエンジニアになる際の注意点」について解説します。
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高卒でもフリーランスエンジニアになれる
結論からいいます。
高卒であっても、フリーランスエンジニアになることは可能です。
学歴に関係なく、フリーランスエンジニアにはなれます。つまり、高卒よりも印象が悪い中卒でも、フリーランスエンジニアとして活動できるのです。
現に、僕は専門学校中退なので、厳密にいうと高卒側に近い人間です。
それでも、フリーランスエージェントに登録して、当たり前のようにフリーランスエンジニアの仕事ができています。
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「高卒でもフリーランスエンジニアを目指せるのか?」
あなたは、このような疑問を持っていたでしょうが、むしろ高卒だからこそ、フリーランスエンジニアを視野にいれてIT業界でキャリアを積むべきでしょう。
世の中的には、新卒で正社員となり、勤め先で出世競争に乗って給料を高めていくのが一般的です。
しかし、高卒が運良く優良企業に入社できたところで、賃金が大卒より少なかったり出世に上限があったりと、ガラスの天井があります。
一方、フリーランスエンジニアの仕事になると、「○○という仕事を△△円で発注します」という世界です。
学歴の違いが報酬の違いにならないため、高卒からすると願ったり叶ったりといえます。
正社員のように、出世ルートに乗って長年勤務する必要もありません。スキルを身に付けることで報酬を高めることができて、会社に依存する必要もなくなります。
- フリーランスになると、学歴ではなくスキルで報酬を高められる
- 会社に長年勤務しなくても良いから、会社が沈んでも自分という資産が残る
上記のメリットを受けられることを考えると、高卒こそフリーランスエンジニアになれという僕の意見にも、賛同して頂けるのではないでしょうか?
高卒からフリーランスエンジニアになるまでの順序
次に、高卒からフリーランスエンジニアになるまでの順序について解説します。IT業界で働いているならおおよその検討はつくでしょうが、IT未経験だと業界のことを知らないものです。
具体的には、以下のような順序でフリーランスになってください。
- IT業界に潜り込むための初歩的スキル獲得
- 現場で揉まれる
- フリーランスエージェントに登録(目安3年)
それぞれ、順を追って解説させて頂きます。
1.IT業界に潜り込むための初歩的スキル獲得
はじめに、IT業界に潜り込むための、初歩的なスキルを獲得してください。技術力の多くは現場で培うものですが、まずはIT業界に潜り込めるだけのスキルがないと話になりません。
高卒でIT業界に向かう以上、選択肢は以下の2つです。
- 独学でプログラミングやITリテラシーの初歩を学ぶ
- プログラミングスクールに通う
現在では、独学できる教育サイトが充実しているため、それらを使えば独学でも十分初歩的なプログラミングスキルは獲得できます。
それでも自制心を持って学習できないタイプなら、プログラミングスクールに通えばよいでしょう。
ちなみに、IT系の求人で「未経験歓迎」と記載されているものがありますが、それらは「職種未経験」と捉えたほうが無難です。
面接で、「エンジニアに興味があります!」といいつつ「自宅で何かしら学習を始めていますか?」という問いに答えられないと、口だけだと判断されます。
そうならないためにも、独学とスクールのいずれかを検討してください。
未経験からIT業界に入りたいなら、以下の記事も参考にしてください。
2.現場で揉まれる
無事に現場に入れたら、ガムシャラに仕事をこなしてください。はじめは、理解できない単語が飛び交うでしょうが、一年ほど耐えれば徐々にできることが増えてきます。
体感として、僕はIT系の専門学校に通っていた時期があるのですが、学校で学ぶよりも現場でスキルを磨いた方が学習効率が圧倒的に高いです。
専門学校の1~4年など、現場の1年より薄いかもしれません。
いずれフリーランスエンジニアになると心に誓い、「お金貰いながら経験を積んでいる」と考えれば、辛い経験も乗り越えられるでしょう。
3.フリーランスエージェントに登録(目安3年)
現場で経験を積んだら、晴れてフリーランスエンジニアへの道が開けます。一度でもスキルを身に付けたら、未経験からIT業界に入ったときとはうってかわって、引く手あまたで衝撃を受けるでしょう。
では、具体的にどれくらい経験を積めばよいのか?
一概には言えませんが、一般的に3年程度の経験があれば、フリーランスエンジニアに転身できます。
現在勤めている会社で、引き続き市場価値の高いスキルを獲得できるなら、勤め続けるのも手段の一つです。
しかし、現在の現場でこれ以上成長ができないなら、転職するかフリーランスに転身するかを決めてください。
高卒からフリーランスエンジニアになる際の注意点
高卒からフリーランスエンジニアになる際には、いくつか注意点があります。ここで選択を間違えてしまうと数年間をドブに捨ててしまうことになりかねないので、注意してください。
結論をいうと、「IT職種によって、報酬単価に違いが出る」ということに気をつける必要があります。
例えば、開発系フリーランスと運用系フリーランスでは、開発系のほうが報酬単価が10~20万円高いです。
これほど報酬に違いがあるため、フリーランスになる前の正社員時代に、どのような仕事を経験するかを重要視してください。
会社に守ってもらおうと考える人にとっては福利厚生が重要かもしれませんが、フリーランスになろうとするなら、獲得できるスキルで仕事を見つける必要があります。
また、職種によって「在宅仕事ができるかどうか?」という違いがあることにも注意してください。
近年、開発系のフリーランスエンジニアが、会社に出社せずに仕事をする「リモートワーク」が増えています。受託開発の自由度と企業勤めの安定性を両立する働き方があります。
もちろん、従来の凄腕エンジニアがしてきたように、受託案件のみで生計を立てる手段もあるでしょう。
しかし、このような仕事ができるのも、結局のところ、開発のスキルを身に付けたからこそです。
開発系と変わらないほどの報酬が狙える、ネットワークエンジニアやPMOなどの仕事は、どうしても現場に出社して会社員と同じような働き方にならざるを得ません。
このように、同じフリーランスエンジニアでも、職種によって働き方の柔軟性が異なります。開発系だと、報酬・働き方を両立させやすいことに留意してください。
面談時に学歴を問われるか?
フリーランスエンジニアが企業に常駐して仕事をする場合、現場の面談が存在します。そこで、「学歴フィルターにかかってしまうのでは?」と疑問に感じることがあるでしょう。
結論からいうと、「面談までたどり着けたら学歴は問われない」ということはお伝えしておきます。
もちろん、広い世の中には、外部から入場してくるフリーランスエンジニアにさえ学歴フィルターをかける企業もあるかもしれません。
しかし、そういった企業だと、そもそも面談の前にNGをくらいます。性別や年齢など、学歴以外の様々な要素が絡み合っているのが世の中です。
学歴でフィルターをかけてくる企業なんか、こちらからお断りすれば良いでしょう。
僕の体験からいっても、面談時に学校のことを聞かれたことなど、一度もありません。経験とスキルが最重要というスタンスで、どこの企業でも面談されています。
ただし、僕に限っていうと、IT業界ではそこそこ難関とされている「応用情報技術者」という資格を保持していたため、「この資格が取れるなら、うちの仕事もこなせるだろうね」と言って頂ける機会はありました。
資格は実務には関係ないのですが、「この資格に合格できるなら、このぐらいはできる」という目安になっているのは事実です。
もしかすると、高学歴の人が面談に来たら、「この学校を卒業しているということは、このぐらい仕事ができるはずだ」という会話になっているかもしれませんね(笑)。
しかし、これも「経験とスキルが証明できれば、わざわざ試験でポテンシャルを証明する必要がない」という話です。
高卒でフリーランスエンジニアを目指すなら、つべこべ言わずに能力を磨いてください。
高卒でフリーランスエンジニアになって良かった!
本記事では、「高卒でもフリーランスエンジニアになれるか?」という問いに答えてきました。
結論をいうと、高卒でもフリーランスエンジニアになれます。むしろ、高卒だからこそ、学歴ではなくスキルで評価されるフリーランスエンジニアになるべきです。
僕も、専門学校中退という経歴を持っています。ベンチャー企業就職のためという大義名分はありましたが、この経歴でキレイな新卒ルートを通ることなど不可能です。
しかし、IT業界で積み重ねてきたスキルがあるため、フリーランスの世界で世の中の会社員よりお金を稼げます。
世の中には、様々な事情で大卒の学位を持っていない人がいるものです。
- 貧困家庭だったため、高卒で就職した
- 学校が合わずに中退した
- 病気にかかってしまい、卒業できなかった
このような経歴を持っている人は、必然的に高卒で働くため、学歴の壁にぶち当たります。
その壁を突破するための鍵となるのがITスキルであり、ITスキルで高報酬を稼ぎ出すのがフリーランスエンジニアという人種です。