かつてフリーランスエンジニアとして働いていても、何らかの理由で職歴に空白ができてしまうことがあります。
- うつ病になった
- 別の職種に転身していた
- 結婚、出産で現場から離れた
このような理由でIT業界から離れていると、職歴にブランクができてしまうのです。
ここで、「ブランクがあったら、IT業界に復帰できないのだろうか?」と、大抵の人が悩みます。
実際のところ、フリーランスエンジニアにとって、ブランクはどの程度足枷になるのでしょうか?
その疑問に答えるために、このページでは「フリーランスエンジニアのブランクについて」考察をお伝えします。
Contents
フリーランスエンジニアはブランクがあっても社会復帰しやすい
結論からいうと、フリーランスエンジニアはブランクがあっても社会復帰しやすい職種です。エンジニアとしてのスキルを身につけているという事実は、現場から離れていたデメリットを上回る特技を持っているということになります。
ITエンジニアのスキルは、1つの現場で使ってきたスキルが、別の現場でもそのまま役に立つものです。
つまり、汎用性が高いスキルを身につけているともいえます。
そして、保有スキルによってどれくらい仕事ができるかが予想できるがゆえに、ブランクがあっても気にしない取引先が多いです。エンジニアとしての基礎ができているなら、数ヶ月で本調子を取り戻せます。
また、特にフリーランスエンジニアの場合、定年まで雇うことを想定していないのも、取引先がブランクを気にしない理由です。ひとまず使ってみて、駄目だったら契約を解除すれば、役立たずを雇用し続ける必要がありません。
上記のような事情から、フリーランスエンジニアにブランクがあっても、社会復帰しやすいのです。
ブランクが長期化するデメリット
ここからは、ブランクが長期化するデメリットについて解説します。フリーランスエンジニアにブランクがあっても採用されるのは前述の通りですが、それでもあまりブランクが長期化してしまうと、採用率は下がるものです。
具体的に、ブランクが長期化してしまうと、以下のようなデメリットがあります。
- スキルが落ちる
- 社会性を疑われる
- 仕事をする気が失せる
それぞれ、順を追って解説させて頂きます。
1.スキルが落ちる
ブランクが長期化すると、スキルが落ちるのがデメリットです。人間は忘れる生き物ですから、仕事で使っていないスキルはどんどん鈍ります。
例えば、僕は20代中盤の頃にプログラマーとして働いていましたが、30代の今となってはプログラマーに戻れるほどのスキルがありません。
当時やっていた開発言語の仕様なども、細かいことは忘れてしまいました。
ほかにも、WindowsXPからWindows7への移行期の仕事において、Windows7の仕様に詳しくなりましたが、今となっては必要のない知識となってしまいました。
このように、スキルが鈍ってしまうこともあれば、技術の移り変わりのせいでスキルが必要なくなることもあります。
ただし、スキルの鈍りに関しては、数カ月程度で元通りになることも多いです。初めて学習するときとは違い、脳みそは基礎的なところをうっすら覚えています。
過去に活用していたスキル自体が、今でも市場で求められているなら、スキルを復活させることも可能です。
2.社会性を疑われる
社会性を疑われるのも、ブランクが長期化することのデメリットです。長期間働いていない期間があると、社会人としてやっていけるか疑われることがあります。
求職活動をしているにも関わらず採用されないのであれば、「他の企業から断られるだけの理由があるのでは?」と勘ぐられてしまうものです。
そうならないためには、社会性が疑われるようなことは言わないようにしてください。
例えば、「仕事が嫌い」のような発言は論外にしても、前職の愚痴を言ったり自分本位な要求を繰り返したりすると、社会性がないと判断されます。
スキルより何より、「この人とは一緒に働きたくない」と思われてしまっては、採用されません。面接では協調性を見せて、あなたをチームの一員として招き入れたいと思わせるように振る舞いましょう。
3.仕事をする気が失せる
仕事をする気が失せるのも、ブランクが長期化するデメリットです。仕事をしていない状態が当たり前になると、少し仕事をするだけで体が拒否反応を起こします。
人間というものは、普段からやっていることを、もっとやりたいと感じるものです。
つまり、無職を続けていると、「何もやらないをやり続けている」とも解釈できます。
女性であれば、出産や育児のためのブランクもありえるでしょうが、男性の場合、病気・長期休暇を問わず何もやっていない状態が当たり前になるのはよくありません。
そこで、フリーランスの仕事をしないにしても、家庭菜園を始めたり簡単な日雇いバイトをこなしたりして、何かを生産する喜びを感じてください。
そこで、仕事に対する意欲をとりもどすことができれば、ブランクを克服してフリーランスエンジニアとして働けます。
ブランクがある状態からフリーランスエンジニアになった体験談
(社会復帰した後、居酒屋で外国人と戯れる僕)
ここからは、IT業界でブランクがある状態からフリーランスエンジニアになった僕の体験談をお話させて頂きます。
僕は、23歳から28歳まで、IT業界で正社員エンジニアとして働いてきました。プログラマー・ヘルプデスク・運用SEなど、複数職種を経験してきたため、一つ一つの職歴は浅い状態です。
当時、IT系Webライターの副業が伸び盛りで、いっそのことコチラを本業にしてやろうということで、ITエンジニアを卒業するに至りました。
結論として、一年ほどWebライターを継続した結果、「エンジニアのほうが継続的に安定収入が入る」ということに気がつき、ITエンジニアに戻ることにしたのです。
そこで気になるのが、やはり「ブランク」。
特に、ITエンジニアとして1つの職種を深く経験しておらず、復帰できるかが不安でした。自分一人で企業と個人契約を交わす方法など知らなかったため、フリーランスエージェントに相談したことは、今でも覚えています。
結論として、運用SEの職歴が2年ほどあり、その経歴を持ってすれば、フリーランスエンジニアにも簡単になれることがわかりました。
また、ブランク期間もIT系WebライターとしてIT業界に関わっていたことも、エンジニアのブランクがそれほどマイナスにならなかった理由かと思われます。
フリーランスエージェントは、あらかじめ採用される可能性が高い企業を、エンジニアに紹介するものです。僕も、分不相応な企業を受ける必要がなくなり、2社に1社は採用されるほど確度が高かったことを覚えています。
(実際に、フリーランスエージェントと取引も開始しました)
結論として、ブランクがあるITエンジニアも、以下を気にすればよいのではないでしょうか?
- ITエンジニアとしてのスキルが落ちていないことを証明する
- ブランク期間に関して、納得のできる説明がある
「落ちてしまったスキルは自宅である程度取り戻している」というアピールや、「趣味のサークル活動に取り組んでいたから社会性は高い」などのアピールで、ITエンジニアに復帰してください。
ブランクがあるなら専門のフリーランスエージェントを活用しよう
本記事では、フリーランスエンジニアのブランクについて、基本的には問題ないことと、長期化することのデメリットを解説してきました。
また、たとえブランクが長期化していても、工夫次第で復帰できることもご理解頂けたと思います。
しかし、そうはいっても、久しぶりにIT業界に戻るときは緊張するものです。
そこで、専門の優良フリーランスエージェントに登録することをおすすめします。エージェントの営業は、ブランクがあるエンジニアが復帰する方法にも詳しく、あなたの経歴をキレイに魅せる手法に熟知しているのです。
あなたの状況を彼らに相談すれば、あなたにマッチした企業を紹介してもらえるでしょう。